事業参入の目的

株式会社ネクスグループは、これまで培ってきた通信技術資産を生かしてＭ２Ｍ分野への参入拡大を目指し、かつその資産を異業種と融合させることで、デバイス事業のドメイン拡大を進めています。その具体的なモデルケースの一つとして、農業事業をスタートさせ、当社通信事業の応用による農業ＩＣＴ化の実現に向けて取り組んでいます。

「安心、安全、エコ」な作物と、栽培技術の提供

NCXX FARMのデジタル管理された化学的土壌マネジメントは、環境へ与える負荷を最小限に抑え、「安心、安全、エコ」な作物を消費者に提供することが可能です。また、各種栽培条件をデータ化・最適化する事により、安定した生産が可能な栽培技術を確立し、それらを生産者へ提供することを目的に様々な取り組みを行なっています。

地域貢献

NCXX FARMの試験圃場は、ネクスグループ花巻本社の遊休地に建築されています。新農法の採用による各種実証試験をこの場所で実施し、土地の有効利用法だけでなく、作業の省力化／効率化、さらに地産地消を実現できる魅力ある農業のビジネスモデルを、いわて花巻より創出していきたいと考えています。

多段式ポット栽培の採用と、その利点

NCXX FARMのデジタル管理された化学的土壌マネジメントは、「多段式ポット栽培」を採用しています。この栽培方法では、健全な土と発育に欠かせない、バランスのとれた “肥料設計” による用土で、一鉢あたりの定植数の増加が可能です。そのため、単位面積当たりの定植量／収穫量を増やすことができ、面倒な草取りや土耕作業を軽減することができます。
さらに、適正な肥料設計によって、硝酸態窒素を低減し、フィトンチッド※を発散させる健康な野菜の栽培を実現できます。

※フィトンチッドとは、樹木などが自ら発散する揮発性の化学物質。本当に健康な野菜は、フィトンチッドを発散させて虫や菌、微生物の攻撃から身を守っている。